サイト所有者にとって最大の悪夢は、サイトを訪問したら完全にダウンしていたという状況です。どうすればよいのでしょうか。何ができるでしょうか。
サイトにアクセスできない理由はいろいろあります。ハッキングされた、テーマまたはプラグインのコンフリクトがある、誤って何かを削除した、などです。理由が何にせよ、深刻な事態です。サイトが一時的でもダウンしている場合、顧客、クライアント、フォロワーを失うおそれがあります。ダウンしている期間が長引くと (ハッキングされた場合など)、キャッシュフローを失ったり、検索エンジンのランキングが下がったり、評価が永続的なダメージを受けたりすることがあります。また、復元できない場合、過去の注文やコンテンツが失われる可能性があります。すると、誰かを雇って修復する必要が生じます。
こんなとき役立つのがバックアップです。優れたバックアップのプラグインは、ほとんど設定の手間がかからないだけでなく、自動的にサイトを保存するため、不慮の事故が発生してもバックアップの取得、すばやい復元が可能です。便利というだけでなく、安心のために必要なツールです。
しかし、優れたバックアップツールは数多く存在します。どのツールを選べばよいでしょうか。
WordPress ではおすすめの WordPress バックアッププラグインを検証し、機能、メリットとデメリット、使いやすさ、価格を比較しました。
おすすめの WordPress バックアッププラグイン

1.Jetpack バックアップ
Jetpack バックアップは WordPress.com と WooCommerce に携わったチームによって、WordPress と WooCommerce 専用に構築されています。バックアッププラグインとして WordPress サイトが必要としている内容を的確に把握し、包括的なソリューションを構築しました。おすすめの WordPress バックアッププラグインの1つです。過去10年にわたり、2億6,900万ものサイトのバックアップに使用されています。
すべてのバックアッププランにリアルタイムのバックアップが含まれます。この機能は、変更を加えるたびにサイトを保存し、更新、変更、顧客注文が失われないようにします。ファイルもデータベースも安全に保護されるため、安心してご使用いただけます。Jetpack は同一の Automattic サーバーおよび WordPress.com サイトに複数のバックアップコピーを保存します (冗長性目的)。
サイトを復元する場合は、サイトで発生する事象すべてを記録している WordPress アクティビティログに移動します。バックアップを復元する瞬間を見つけ (プラグインの更新前や、特定のコードの編集前など)、ワンクリックでサイトを復元できます。コンピューターから離れている間にサイトがダウンした場合は、スマートフォンやタブレットから同じくらい簡単に復元することが可能です。コーディングは必要ありません。
新しいホストに移行する場合も、Jetpack バックアップを使用できます。WordPress 複製機能を使用すると、簡単に移行を実現できます。FTP ツールを使用したり、複雑なサーバー接続を確立したりする必要はありません。
Jetpack バックアップは WordPress サポートスタッフによってサポートされている、多くの機能を含む合理的なソリューションです。だからこそおすすめの WordPress バックアッププラグインだと言えます。
Jetpack バックアップの主な機能:
- 自動リアルタイムバックアップ
- ワンクリックの復元
- Jetpack モバイルアプリ統合で、どこからでも復元
- ファイルとデータベースのバックアップ
- アクティビティログと統合されているため、サイトでのアクションに基づき特定の保存ポイントから復元
- サイトの移行サポート
- オンデマンドのバックアップ
- 増分バックアップで低速化を回避
Jetpack バックアップのメリット:
- ストレージコストを含む。
- Jetpack は WordPress 固有の信頼されているサーバーでオフサイトにて複数のバックアップコピーを保存する。つまり、サイトが侵害された場合でも、バックアップは安全である。
- 完全にオフラインの場合でも WordPress.com アカウントを通じてサイトを復元。
- Jetpack バックアップはスタンドアロンのプラグインとしても、Jetpack セキュリティパッケージの追加のセキュリティ機能と組み合わせても使用可能。
- サイトの復元を実行する場合でも、コーディング経験は不要。
- WordPress サポートスタッフから直接サポートを受けることが可能。
- バックアップはオフサイトに保存されるため、サーバーに負荷がかからない。
- Jetpack がすべての注文と顧客情報を保存するため、貴重な eコマースデータが失われることはない。
Jetpack バックアップのデメリット:
- Jetpack バックアップは現在のところ WordPress のマルチサイトに対応していない。
- Jetpack では Google ドライブまたは Dropbox などの第三者ツールに自動的に保存されない。しかし、自分でバックアップをダウンロードしてからアップロードすることは可能。
- 有料プランのみを提供している。現在のところ無料プランは存在しない。
操作性:
Jetpack バックアップは平均的な WordPress ユーザーを念頭に構築されています。つまりサイトが完全にダウンしている場合でも、非常に簡単にインストール、設定、復元することが可能です。コードを書いたり、複雑なサーバー管理を実行したりする必要はまったくありません。自動的に動作します。
詳しくは、こちらのドキュメントをご覧ください。
問題が発生した場合は、サポートチームが優先的なサポートを提供します。
必要なストレージスペースに基づく価格とプラン:
- ほとんどの WordPress サイトにとって十分な容量である10 GB ストレージスペースでは、最初の1年は1か月あたり $5

2.UpdraftPlus
UpdraftPlus は人気のある無料 WordPress バックアッププラグインです。ほぼすべての頻度において自動的にファイルとデータベースをバックアップします。2時間から30日ごとまで、さまざまな頻度を選択できます。また、Google ドライブや Dropbox などさまざまな第三者サービスにバックアップファイルを送信したり、サーバーに保存したりできます。
UpdraftPlus の主な機能:
- 毎月から2時間ごとまでさまざまなバックアップ頻度のオプションを選択可能
- 手動と自動のバックアップ両方をサポート
- Google ドライブや Dropbox などバックアップストレージを提供する第三者ツールと統合
- 古いバックアップの数を削減してサーバーの負荷を軽減
- コア、テーマ、プラグインの更新前にサイトを自動的にバックアップ (プレミアムプランの場合)
UpdraftPlus のメリット:
- UpdraftPlus 機能の多くを含む無料プランがある。
- WordPress マルチサイトとの互換性あり。
- 設定しやすく、自動バックアップの有効化も簡単。
UpdraftPlus のデメリット:
- ストレージは別料金。
- UpdraftPlus は自動的にバックアップファイルをサーバーに保存するため、サイトがハッキングされた場合リスクが生じる。
- リアルタイムのバックアップは提供されない。
- 追加のセキュリティ機能は含まれない。
- サイトが完全にダウンした場合、バックアップの復元が困難。
操作性:
UpdraftPlus の設定は比較的容易ですが、バックアップ頻度やストレージのロケーションなど、設定する必要のある項目が数多く存在します。バックアップからの復元も比較的容易ですが、それはサイトがまだ動作している場合に限られます。復元するにはサイトにログインし、UpdraftPlus 設定に移動して、復元するファイルを選択して完了を待ちます。
しかしサイトがダウンしている場合は、2つのオプションのうちいずれかを選択します。
- 現在の WordPress インストールを削除 (またはどこかに重複ファイルを作成) して新しいサイトを設定し、UpdraftPlus をインストールして上記のステップに沿って復元を実行する。
- 手動復元を完了する。これには新しい WordPress インストールの設定、コアファイルの編集、FTP 経由でのサーバーへのバックアップファイルのアップロード、PHPMyAdmin を使用したデータベースのインポートが含まれる。
初心者にとっては少々複雑な作業となります。
価格:
- Free プランは無料。自動バックアップ、ワンクリック復元 (サイトがまだ動作している場合)、第三者ツールを選択するオフサイトバックアップが含まれる。
- Personal プランには最大2つのサイトが含まれ、増分バックアップ、移行機能、データベースの暗号化、追加ストレージの移動先などの機能が追加される。初期費用は $70、その後 $42 / 年。 ただし、ストレージは別料金。
- Business プランには最大10サイトが含まれる。初期費用は $95、その後 $57 / 年。
- Agency プランには最大35サイトが含まれる。初期費用は $145、その後 $87 / 年。
- Enterprise プランのサイト数は無制限。初期費用は $195、その後 $117 / 年。

3.BlogVault
BlogVault はプレミアムのオールインワン型 WordPress バックアッププラグインで、復元率は100% です。プランに応じて日、週、月ごとの増分バックアップまたはリアルタイムベースのバックアップを提供します。また、セキュリティプラグイン MalCare の関連会社であるため、中程度のプランの一環として追加のセキュリティ機能をシームレスに提供します。
BlogVault の主な機能:
- 増分バックアップでサーバーの負荷を削減
- 日、週、月ベースで実行される自動バックアップ
- サイトがダウンしている場合すばやく検知できるアップタイムのモニタリング
- バックアップストレージとして Google ドライブや Dropbox と統合
- 復元前にバックアップをプレビューできるスマートテストツール
- WooCommerce ストア向けに特別設計されたリアルタイムバックアップ
- サイトの問題特定をサポートする変更ログ
BlogVault のメリット:
- バックアップはオフサイトで保存されるため、保護されていて常に使用可能。
- WordPress マルチサイトをサポート。
- サイトが完全にダウンしても復元可能。
- 関連会社 MalCare とシームレスに統合できるため、追加のセキュリティ機能の提供が可能。
BlogVault のデメリット:
- ストレージは別料金。
- 無料プランが存在しない。有料オプションのみ。
- BlogVault は通常、サイトバックアップを最大5GB に制限。サイトが5GB 以上の場合、サポートを提供できない可能性がある。
- Google ドライブや Dropbox との統合は可能だが、第三者ツールに自動的にバックアップを送信しない。保存するたびバックアップを送信するよう操作する必要がある。
操作性:
BlogVault はユーザーのレベルを問わず、非常に使いやすいツールです。ワンクリックでバックアップを復元可能で、簡単に開始できる自動設定プロセスもあります。
価格:
次のプランと価格は、BlogVault を1つのサイトで使用した場合の例です。ただし、追加のサイトを含むプランもあります。
- Basic プランでは毎日のバックアップと90日間のストレージが $89 / 年。ストレージは別料金。
- Plus プランは追加のセキュリティ機能の使用が可能で、$149 / 年。
- Advanced プランではリアルタイムのバックアップと365日のストレージが $249 / 年。

4.BackupBuddy
BackupBuddy は高品質の WordPress バックアップソリューションで、リアルタイムオプションを含むさまざまな自動バックアップを使用できます。毎回保存する内容をカスタマイズしたり、個別ファイルを復元したりできます。特定のプラグイン、テーマ、イメージを復元する必要がある場合、この機能が役立ちます。ただし、サイトが動作している場合は使いやすいですが、WordPress ダッシュボードにログインできない場合は操作が複雑になる可能性があります。
BackupBuddy の主な機能:
- スケジュール済みの自動バックアップとリアルタイムのバックアップ
- カスタマイズして好きな場所に保存できるバックアッププロフィール
- Google ドライブや Dropbox などの第三者ツールとの統合
- 個別の WordPress ファイル復元
- 完全な復元を行うことなく以前のデータベースのバージョンへのロールバックを行うデータベースのロールバック
- 追加のセキュリティを実現するマルウェアのスキャン
- データベーススキャンと修復
BackupBuddy のメリット:
- バックアップはオフサイトで保存されるため、ハッキングされた場合でも保護される。
- 個別のファイルを復元できるので、プラグインのコンフリクトが発生した場合や、誤ってイメージを削除した場合に役立つ。
BackupBuddy のデメリット:
- サイトがダウンしている場合、復元には手間がかかる。サーバーとデータベースにアクセスする必要があり、知識や経験が必要となる。ファイルまたはデータベースを削除したり使用不可能にしてしまったりする可能性がある。
- Gold プランを購入していない場合、無料ストレージは1GB のみ。より多くのストレージを使用する場合は追加費用が発生。ただし、第三者ツールを使用してバックアップを保存することは可能。
- WordPress マルチサイトはサポートしていない。
- 無料プランは提供されていない。
操作性:
WordPress バックアップを復元する場合にサイトが問題なく動作していれば、WP ダッシュボード内のウィザードに沿って操作すればいいので簡単です。
ただし、サイトがダウンしている場合に (これは多種多様な理由から発生します) BackupBuddy を使うのは、非開発者にとってこのリストに記載された他のソリューションより複雑になります。サイトを復元するには、ホストの cPanel またはリモート FTP アクセスを使用してサーバーを読み込む必要があります。また、PHPMyAdmin を通じてデータベースにアクセスする必要があります。
BackupBuddy はフルサイトの復元に関する詳細を記したドキュメントを提供していますが、サーバー管理に慣れていない限り操作が困難で、サイトファイルにダメージを与える危険性があります。
価格:
- Blogger プランには1GB のストレージスペースが含まれ、1つのサイトのバックアップが可能。$80 / 月。
- Freelancer プランには1GB のストレージスペースが含まれ、10サイトのバックアップが可能。$127 / 月。
- Gold プランには5GB のストレージスペースが含まれ、無制限のサイトのバックアップが可能。$199 / 月。

5.BackWPup
BackWPup は、非常に限定的な無料バージョンおよび強固な機能を備えたプレミアムプランを提供する、バックアッププラグインです。機能は比較的わかりやすく、不要なオプション機能は付属しませんが、初心者が効果的に使いこなすのは困難な場合があります。
BackWPup の主な機能:
- 手動および自動のフルサイトバックアップ
- Google ドライブや Dropbox などの第三者ツールとの統合 (ただし一部はプレミアムバージョンでのみ使用可能)
- サイトが完全にダウンした場合、緊急復元ツールを使用可能
- 暗号化バックアップファイル
BackWPup のメリット:
- WordPress マルチサイトをサポート。
- 大多数のバックアッププラグインより多くの第三者ツールと接続。Google ドライブなどの一般的なオプションだけでなく、Rackspace Cloud、Amazon Glacier、SugarSync などのツールとも統合可能。
BackWPup のデメリット
- セットアップウィザードや WordPress ダッシュボードから直接復元する機能など、多くの主要機能はプレミアムバージョンでのみ使用可能。
- 資料が限定的で、初心者には操作しづらい。
- リアルタイムバックアップは提供されていない。
操作性:
このプラグインの無料バージョンの設定は、初心者にはわかりにくく、「スクリプト実行時間」や「バックアップ操作の空の出力」などの技術用語が使用されています。 無料バージョンには、自動のバックアップファイル復元は含まれていません。そのため、コーディング経験のないユーザーがこのプラグインを使いこなすには、プレミアムプランの購入が必要です。
ただし、プレミアムプランの設定ウィザードや復元ウィザードは使いやすくなっています。ほんの数クリックでサイトのリカバリを実行したり、バックアップを復元したりできます (サイトがダウンしていない場合)。経験は不要です。
サイトがダウンした場合、「Emergency Restore (緊急復元)」ツールを使用できます。ただし、このツールを実行してサイトを復元するには、FTP 経由でサーバーにアクセスする必要があります。
価格:
- Free プランには制限付きの機能が含まれており、無料。
- Standard プランには1つのサイトが含まれており、$69 / 年。
- Business プランには5のサイトが含まれており、$119 / 年。
- Developer プランには10サイトが含まれており、$199 / 年。
- Supreme プランには25サイトが含まれており、$279 / 年。
- Agency プランには100サイトが含まれており、$349 / 年。

6.WP Time Capsule
WP Time Capsule は高品質のバックアッププラグインで、30日間の無料トライアルを使用できます。バックアップはすべてリアルタイムかつ増分であるため、変更 (変更点のみ) が発生時に保存されます。このため、プラグインがサイトのスピードに与える影響は大きく異なります。また、すべてのバックアップは第三者ツールを使用して保存されるため、サーバーのハッキングから安全に保護され、包括的に管理できます。
WP Time Capsule の主な機能:
- 自動かつリアルタイムの WordPress バックアップ
- 自動バックアップはサイトを更新するたび実行されるため、プラグインまたはテーマのコンフリクトが発生した場合に復元可能
- WordPress ダッシュボードからワンクリックで復元
- 変更と更新をステージングサイトでテストできるオプションあり
- Google ドライブや Dropbox などの第三者ツールとの統合
- 特定のファイルまたはフルサイトを復元可能
- サイトが完全にダウンしていても復元できるオプションがあり、コーディングは不要
WP Time Capsule のメリット:
- 増分 WordPress バックアップと復元 (毎回新たな変更点のみを保存し復元)。サーバーに負荷がかからず、サイトが低速化しない。
- ステージング環境を含むため、変更、更新、新しいプラグインなどをテストして、ライブサイトで適切に動作するかどうかを確認できる。その後、変更をワンクリックで実行可能。
- WordPress マルチサイトをサポート。
WP Time Capsule のデメリット:
- Business プランで変更とバックアップを保存するのは30日間のみ。
- 無料プランは提供されていない。
- すべてのバックアップが第三者ストレージサービスプロバイダーに保存されるため、サイト (およびバックアップ) のサイズによってはプラグインのみならず、こうしたツールに使用料を支払う必要がある。
操作性:
プラグインをインストールして構成オプションを選択するだけなので、WP Time Capsule の設定は簡単。また、即時的な復元を使用可能で、ワンクリックでステージング環境から変更をリアルタイムでプッシュできる。
価格:
- Business プランには2サイトと30日間の復元ウィンドウが含まれ、$49 / 年。
- Freelancer プランには10サイトと120日間の復元ウィンドウが含まれ、$99 / 年。
- Agency プランには無制限のサイトと365日間の復元ウィンドウが含まれ、$199 / 年。

7.BoldGrid Total Upkeep
BoldGrid Total Upkeep (旧 BoldGrid Backup) は自動バックアップと手動バックアップを提供する WordPress プラグインです。また、そもそもバックアップを復元する必要がなくなる追加のセキュリティ機能も使用できます。
BoldGrid Total Upkeep の主な機能:
- 自動および手動のリモートバックアップ。
- サイトがダウンしていても復元可能。
- 失敗したアップデートを自動的にロールバック。
- Amazon S3や Google ドライブと統合してバックアップを保存。
- ダウンタイムモニタリングや自動 WordPress アップデートなどの追加のセキュリティ機能。
- 単一ファイルの復元。
- サイトで発生するすべてのファイル変更のログ。
BoldGrid Total Upkeep のメリット:
- バックアップのサイズは無制限。
- プレミアムプランには無制限のサイトが含まれるため、複数の WordPress サイトがある場合は非常に魅力的なソリューションである。
- WordPress ツールスイートと統合可能および同時購入可能。このスイートにはページビルダー、ステージング環境、キャッシュ機能が含まれる。
BoldGrid Total Upkeep のデメリット:
- 第三者のストレージツールは、Amazon S3と Google ドライブの2つのみをサポート。他のプラグインには、より多くのストレージオプションが含まれている。
- サイトがダウンしている場合にバックアップを復元するには、コマンドラインのスクリプトの使用という高度なプロセスを実行する必要がある。
操作性:
BoldGrid のインストールと設定は非常に簡単でわかりやすいのが特徴です。WordPress プラグインをインストールして有効にし、バックアップの日時やストレージのロケーションなどの設定を実行するだけです。
サイトが動作している場合、バックアップの復元も同様に簡単です。WordPress ダッシュボードから読み込むバックアップを選択して [Restore (復元)] をクリックするだけです。 ただし、サイトがダウンしている場合は操作が複雑になります。SSH と特定のコマンドラインを使用してファイルを復元する必要があります。こうしたプロセスに慣れていないと、複雑かつ困難になりえます。
価格:
- 無料バージョンにはすべての基本的なバックアップ機能が含まれる。
- Premium バージョンには単一ファイル復元やすべてのファイル変更のログなどの機能が含まれ、1年あたり $2.50 / 月。
おすすめの WordPress バックアップの比較表
Jetpack バックアップ | UpdraftPlus | BlogVault | BackupBuddy | BackWPup | WP Time Capsule | BoldGrid Total Upkeep | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
自動バックアップ | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
リアルタイムのバックアップ | あり | なし | あり (プランによる) | あり | なし | あり | なし |
アクティビティログ | あり | なし | あり | なし | なし | なし | なし |
サイトがダウンしても容易に復元可能 | あり | なし | あり | なし | なし | あり | なし |
モバイルデバイスから復元可能 | あり | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
WordPress 移行 | あり | あり (プレミアム拡張機能を追加した場合) | あり | あり | あり | あり | あり |
オプションの追加セキュリティ機能 | あり | なし | あり | あり | なし | なし | あり |
バックアップストレージ | オフサイト | オンサイト (第三者ツールを使用) | オフサイト | オフサイト | オンサイト (第三者ツールを使用) | 第三者ツールを使用 | オンサイト (第三者ツールを使用) |
WordPress マルチサイトのサポート | なし | あり | あり | なし | あり | あり | あり |
第三者ツールに保存 | なし | あり | あり (ただし自動ではない) | あり | あり | あり | あり |
価格 | $10 – $50 / 月 | 無料 – $117 / 月 | $89 – $249 / 月 | $80 – $199 / 月 | 無料 – $349 / 月 | $49 – $199 / 月 | 無料 – $2.50 / 月 |
優れた WordPress バックアッププラグインとは
おすすめの WordPress バックアッププラグインを比較しました。では、初心に返って「優れた」プラグインとはどういうものか考えてみましょう。
優れた WordPress バックアッププラグインの特徴を挙げてみます。
1.自動バックアップ
毎日手動でサイトをバックアップするのは、非常に時間がかかります。また、エラーが生じる可能性もあります。バックアップを取り忘れる場合もあります。
そのため自動バックアップは重要です。オンにすれば、バックアップのことを心配する必要はなくなります。問題が生じても、必要なバックアップはすでに取得されているのです。
2.リアルタイムのバックアップ
サイトを頻繁に更新するのであれば、リアルタイムのバックアップが必要です。変更を加えるたびにファイルやデータベースのコピーを保存するので、すべてを最新の状態に保つことができます。
どのサイトにとっても優れた機能ですが、1日に複数のブログ記事を投稿したり、フォーラムを管理したり、eコマースサイトを保有したりしている場合、特に有用です。最新の注文情報を損失すると大変なことになるからです。
3.ホストから分離されたストレージ
プラグインの一部ではサーバーにバックアップを保存します。これは便利ですが、可能であれば避けたいところです。ハッカーがサイトにアクセスした場合、サーバーにアクセスする可能性もあります。その場合、バックアップが漏洩したりマルウェアの被害を受けたりします。
4.アクティビティログ
アクティビティログは、サイトで発生するすべての事象を記録します。バックアップとどのような関係があるのでしょうか。
プラグインが削除された場合、誰かが見知らぬロケーションからログインした場合、またはページが変更された場合、その事実を把握していれば、ハッキングや問題が発生しても容易に特定できます。これにより、問題が生じる直前のバックアップを復元できます。
5.復元プロセスの容易性
サイトがダウンしたりハッキングされたりした場合、すばやく復元する必要があります。ダウンしている時間は、注文、サイト訪問者、フォロワー、広告クリックの損失につながります。それだけではなく、精神的にまいってしまう可能性もあります。
複雑で長時間かかる復元プロセスについて思い悩んだり、開発者に連絡して可能なタイミングでのバックアップ復元を依頼したりといったことは、できれば避けたいものです。 ワンクリックの復元を使用すると、簡単に日常を取り戻せます。
6.どこからでも復元できる機能
サイトは担当者のスケジュールに合わせてダウンするわけではありません。どのタイミングでも問題は生じる可能性があります。オフィスへの通勤途中、真夜中、出張中などです。アプリを備えたバックアッププラグインを選択すると、どこからでもモバイル端末を使用してサイトを復元できます。
7.増分バックアップ
増分バックアップでは毎回サイト全体をバックアップするのではなく、最新の変更のみを保存します。これによりすべてのコピーが保存されるだけでなく、必要なストレージのサイズが劇的に削減されます。毎回バックアップされるファイルの量が軽減されるからです。つまりサーバーの負荷が軽減され、高価なリソースを購入する必要はなくなります。また、バックアップ実行中にサイトの読み込みが遅くなることもありません。
どの WordPress バックアッププラグインがより優れていますか ?
多くの WordPress サイトにとっては Jetpack バックアップが最良の選択です。強固な機能、使いやすいインターフェイス、信頼性の高い安全なバックアップストレージ、WordPress について誰よりよく知っている Automattic サポートエンジニアのサポートが受けられます。しかし、他のプラグインの方が適している場合もいくつかあります。
WordPress マルチサイトを実行していますか ?BlogVault をご検討ください。マルチサイトのバックアップをサポートしています。
個別のファイルを復元したいとお考えですか ?BackupBuddy では、復元するファイルを選択できます。
ステージングサイトを設定したいですか ?ホスティングプランにステージング環境が含まれていない場合は、WP Time Capsule をおすすめします。バックアップとステージングを1つの有料プランで使用できます。また、ワンクリックで変更をテストしたり、ライブ環境にプッシュしたりする機能も備えています。
ただし、多くの WordPress サイト所有者は、Jetpack が最適だと考えています。Jetpack バックアップの利用を開始しましょう。
WordPress バックアップのよくある質問
プラグインはどのような頻度で WordPress のサイトをバックアップしますか ?
選択したプラグインによります。最も一般的なのは毎日ですが、毎週、毎月、数時間ごと、リアルタイムなどのオプションも存在します。
Jetpack バックアップはリアルタイムのバックアップを提供しています。つまり、変更が加えられた際にすべてが保存されます。ニュースブログ、eコマースストア、オンラインフォーラムなど、サイトが頻繁に更新される場合、この機能が役立ちます。
WordPress バックアップはどのくらいの期間保存されますか ?
これもバックアッププラグインによります。ただし、一般的には30日間のアーカイブが多く、プラグインによっては保存するバックアップの数を選択できます。
プラグインが WordPress サイトをバックアップしていることはどうすればわかりますか ?
プラグインがサイトを保存していることを確認する方法はいくつかあります。選択したプラグインは、バックアップが作成された場合、記録を残しているはずです。バックアップを完了した際にメールや通知を送信するプラグインもあります。また、リモートストレージやサーバーからバックアップファイルをダウンロードして、ファイルとデータベースが含まれていることも確認できます。
Jetpack では、アクティビティログを参照して最新のバックアップが完了していることや、成功したかどうかなどを確認できます。
バックアップはどこに保存されますか ?
選択したプラグインによります。多くのプラグインはサーバーにバックアップファイルを保存しますが、この場合ハッキングされる可能性があります。また、貴重かつ有料のストレージスペースが占有されてしまいます。その他のプラグインでは、Google ドライブや Dropbox などの第三者ツールと統合しています。この場合、ホスティングプランとは別にデータを保存できます。
Jetpack バックアップでは各バックアップの複数コピーを WordPress.com の安全なサーバーに保存します。サイトが使用しているのと同じサーバーです。つまり、第三者ツールを管理することなく、ファイルを保護できます。また、サイトが完全にダウンしていても、ほんの数クリックで復元が可能です。
サイトがダウンしてもバックアッププラグインは機能しますか ?
多くの場合、サイトがダウンしていると復元には手間がかかります。ただし、このプロセスには通常 FTP および PHPMyAdmin 経由でのサーバーアクセスまたは SSH を使用したスクリプト実行が含まれます。こうしたステップは多くのサイトオーナーにとってわかりにくく複雑で、失敗することも多々あります。
一方 Jetpack バックアップでは、WordPress ダッシュボードにアクセス可能な場合、バックアップの復元は非常に簡単です。アクティビティログから読み込むバックアップを選択し、希望のファイルを選択して、ボタンをクリックするだけです。それだけで復元が完了します。
Jetpack の利点をチェック
Jetpack が WordPress サイトを保護し、作成時間を短縮して、成長させる方法を学びましょう。
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