WordPress サイトをバックアップする方法

サイトが壊れた経験がおありなら、複製したものがないと復元または再構築するのにどれだけの労力が必要になるか身をもってご存じでしょう。数時間、数日、時には数か月のダウンタイムが発生する可能性があり、収益の喪失、コストの増大、さらにはご自身とサイトを頼りにしている人への精神的なダメージにつながります。問題が生じたときに、ファイルとデータベースを復元することができれば、そのような窮地を脱せられます。Jetpack バックアップのようなツールを使用して、WordPress サイトのバックアップを取ることが必須なのは、こうしたことから明らかです。 

この記事では以下について説明します。

  • WordPress バックアップとは ?
  • サイトのバックアップが必要な理由
  • WordPress バックアップを作成する方法
    • ウェブホストからの自動バックアップ
    • 手動バックアップ
    • プラグインを使用したバックアップ
  • 最適な手動バックアップ方法
  • WordPress サイトをバックアップすべき頻度は ?
  • WordPress バックアップの保存先は ?
  • WordPress サイトの手動バックアップを実行する際、すべてのファイルが確実にバックアップされるようにする方法
  • プラグインを使用した WordPress サイトのバックアップが手動バックアップよりも良い理由
  • 推奨されるバックアップの数

WordPress バックアップとは ?

WordPress バックアップとは、サイトを構成するすべての要素の完全な複製です。これを使用して、サイトの破損または改ざんが起こった場合にサイトを以前の状態に戻したり、別のホストに移行したりできます。バックアップに含まれる内容:

  • WordPress コアファイル: サーバーに WordPress をインストールしたときに含まれるすべてのファイルです。メインフォルダーには、wp-adminwp-contentwp-includes、さらに wp-config.php.htaccessuser.ini または php.iniindex.php などの、サーバーのルートフォルダーにある複数のファイルが含まれます。
  • お使いのデータベース: データベースは、サイトで表示される動的情報と検索可能情報が保存される配列、カラム、リレーションシップ、パーミッションのシステムです。保存される情報には、ユーザーアカウントデータ、ページと投稿のコンテンツ、お客様の注文、フォームのエントリ、他のユーザー入力、プラグインによって生成されるデータが含まれます。
  • テーマファイル: WordPress はテーマファイルを使用してサイトのレイアウトとデザインを作成します。テーマには機能に影響を与えるコンポーネントも含まれます。 
  • プラグイン: プラグインとは WordPress サイトにインストールするアプリのようなもので、WordPress コアまたはテーマに備わっている機能以外の追加機能を提供します。プラグインにはプログラムで作成された固有の機能が含まれており、サイトに新機能を追加したり、追加コードなしで性能を拡張したりできます。 
  • アップロード済みファイル: ご自身または他のサイトユーザーが WordPress メディアライブラリまたは wp-content フォルダーにアップロードした画像、動画、ドキュメント、他のファイルのことです。

何か問題が発生した場合にサイトを適切に復元できるよう、作成する各バックアップにこれらすべての要素を含めることが重要です。

サイトのバックアップが必要な理由

WordPress サイトのバックアップを取っておく必要がある第一の理由は、データの損失を回避するためです。複雑な eコマースストアを運営しているか、シンプルなランディングページを維持しているかにかかわらず、サイトに重大な問題が発生した際にそれまでの苦労が水の泡になる、最初から作り直したくないと思うのは当然です。 

以下のような場合に、WordPress サイトをバックアップから復元できるようになります。

1. サイトがハッキングされた

サイトがハッキングされた場合は、侵害される前のバージョンのサイトに復元できます。すべてのパスワードを変更し、必ず WordPress セキュリティプラグインをインストールして、今後の攻撃に備えるようにします。

2. プラグイン、テーマ、WordPress コアアップデートによってサイトに問題が発生した

プラグイン、テーマ、WordPress コアの最新バージョンにアップデートするとき、まれに致命的なエラーが発生することがあります。これらのエラーによって、恐ろしい死の白画面が起こる場合がありますが、そこまで深刻な状態にならない場合もあります。サイトの読み込みはできるが、致命的なエラーのスクリプトがフロントまたはバックエンドに表示される場合があります。または、発見に時間がかかる微妙な機能の問題が発生する可能性があります。 

バックアップから復元することで、サイトを最後に正常に機能していたバージョンにロールバックできます。また、プラグイン作成者、テーマ作成者、ホスト、または別の開発者が問題をトラブルシューティングできるよう、バックアップを使用してステージングサイトを作成することもできます。ホスティング会社でワンクリックステージングオプションが用意されている場合は、プロセスがより簡単になります。

3. 悪意のあるプラグインまたはコーディングの良くないプラグインをサイトに追加した

公開されている WordPress プラグインは何千個もあり、インストールしているプラグインが適切に構築されているのか、そもそも正規のものなのかを判断するのは難しい場合があります。WordPress.org や広く使用されている有料のオンラインマーケットプレイスなどの信頼できるソースからのプラグインを使用すれば、少なくともマルウェアを含むプラグインのインストールは回避できます。なぜかと言えば、プラグインが承認、公開される前に必要なレビュープロセスがあるためです。ただし、コーディングの悪いプラグインでもレビュープロセスを通過できることがあるため、それをサイトにインストールすると大惨事につながることがあります。 

問題のあるプラグインをアンインストールするだけでは問題を解決できない場合は、サイトを復元するのが最適です。

4. ホスト側でエラーが生じた

ホストが誤って大事なディレクトリを削除してしまったり、他の問題のある変更をサーバーに加えてしまった場合、サイトがダウンしたり機能性に問題が生じることがあります。ホストが問題を起こす前に作成したバックアップから、サイトを復元する必要があります。 

5. サイトを別のホストに移行する、またはドメイン名を変更する

ホストを移行する、またはドメイン名を変更する場合は、サイトのバックアップが必要になります。移行プロセスやサイトのルート URL に変更を加える際は、あらゆる事象が発生する可能性があるため、いずれのプロセスでも開始前に必ずバックアップするようにします。 

6. サイトに重大なデザイン変更を加える、または新しいテーマを実装する

ライブサイトではなくステージングサイトで大きなデザイン変更を行うか、テーマを切り替えるのが最善ですが、どちらの方法でもバックアップを保持することをお勧めします。ステージング環境はライブ環境とは異なる場合があるため、ステージングサイトで機能しても、ライブサイトで問題が発生する可能性があります。以前のバージョンにロールバックできることで、問題のトラブルシューティング中に訪問者がダウンタイムや問題に遭遇する可能性を減らすことができます。

7. サイトに間違った変更を加えてしまった

サイトのページ速度を調整し、サーバーのスペースを占有している未使用の画像を削除することにしたとします。これを手動で行う場合でも、プラグインを使用する場合でも、重要な画像をサイトから誤って削除してしまうリスクはあります。削除する前にサイトをバックアップしておけば、重要な画像や他のファイルを永久に削除してしまう心配はなくなります。 

8. スペース節約のため定期的に一定のデータを削除している

ユーザーが多数いるサイトを運営している場合、データの速度が低下しないように、定期的に一部のデータを削除する必要がある場合があります。ユーザーが自分の投稿やメディアを送信できる eコマースストア、フォーラム、サイトは急速に大きくなり、煩雑になる可能性があります。サイトのパフォーマンスを最適化するため、アクティブでないユーザーや顧客、古い注文、またはその他の情報を削除する場合があります。 

ただし、ある時点で、削除された情報を取得する必要が生じることがあります。たとえば、お客様が以前と同じ商品の注文を希望されているが、購入したサイズや色が不明な場合などです。その注文を削除した場合は、データベースのバックアップ内でその情報を調べる必要があります。または、自身のコメント履歴にアクセスしたいと思っている非アクティブなフォーラムメンバーがいるが、そのアカウントを削除してしまった場合です。バックアップからその情報を取得できれば、それをユーザーのために復元できます。

WordPress バックアップを作成する方法

1. ホスティングサービスプロバイダー経由の自動バックアップ

多くのホスティング会社が、毎日のサイトのバックアッププランを提供しています。ほとんどの場合、ホスティングサービスに付随しており、無料で利用できます。お得に聞こえますが、そうでもありません。 

WordPress のバックアップに関して、ホストのサービスに頼らない方がよい理由は4つあります。

  • アーカイブウィンドウが短く、柔軟性がない。ほとんどのウェブホストでは、アーカイブ期間が15~30日であり、延長オプションがありません。 
  • ホストがダウンすると、バックアップにもアクセスできなくなる。ホスティングプロバイダーが停止した場合、あなたのサーバーはダウンします。さらにプロバイダーが倒産した場合には、すべてのバックアップにアクセスできなくなります。 
  • 厳密には、プロバイダーはバックアップに関する責任を負いません。サービス契約の細則に必ず目を通しましょう。多くのホストには、データを定期的にバックアップするよう誠意を持って努力するが、これらのバックアップは内部使用のみを目的としているという免責事項が含まれています。特定のバックアップが要求に応じて利用可能になること、または復元されたバックアップが正しく機能することは保証されません。ほとんどのホストの契約には、自分のサイトをバックアップするのは最終的にはあなたの責任であると明確に記載されています。
  • サイトが侵害された場合、バックアップも侵害された可能性がある。何者かにサイトがハッキングされた場合、犯人はサーバーにもアクセスできる可能性があります。バックアップがそこに保存されている場合は、バックアップも侵害されている可能性があります。

ホスティングサービスに登録するとき、これらの条件に同意しています。お使いのウェブホストは優れたバックアップと復元サービスを提供している可能性もありますが、そうでないホストもあります。いずれにせよ、WordPress のバックアップに関してホストのみに依存するべきではありません。

2. 手動による WordPress バックアップ

WordPress サイトはデータベース、WordPress コアファイル、テーマ、プラグイン、他にアップロードする任意のファイルを使用して構築されます。これらの WordPress 関連のすべてのファイルだけでなく、データベースもバックアップする必要があります。サイトのこれらの要素をバックアップする最も一般的な方法には以下が含まれます。

オレンジの cPanel のロゴ

cPanel でサイトをバックアップする

cPanel は、広く使用されているグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) で、サーバー管理を簡素化するものです。cPanel から、サイトのセットアップ、ファイル構造の管理、ドメイン設定の変更、サイトのバックアップ作成などを行えます。

1. ホスティングアカウントにログインし、cPanel を開く

ホスティングアカウントで cPanel を見つける方法がわからない場合は、ホストに問い合わせるか、ナレッジベースで検索してください。

2. サイトのバックアップを作成する

「Files (ファイル)」セクションで、「Backup Manager (バックアップマネージャー)」リンクをクリックします。

「Backup Manager」メニューがハイライトされた cPanel メニュー

Backup Manager で、「cPanel Backups (cPanel バックアップ)」をクリックします。ガイド付きバックアップを使用する場合は、「cPanel Backup Wizard (cPanel バックアップウィザード)」を使用します。 

cPanel のバックアップマネージャーオプション

cPanel バックアップ画面で、「Full Backup (完全なバックアップ)」で「Download or Generate a Full Website Backup (サイトの完全なバックアップをダウンロードまたは生成)」をクリックします。 

cPanel の「Full Backup」ボタン

ファイルとデータベースを個別にダウンロードする場合は、「Partial Backups (部分バックアップ)」でそれらのオプションを選択します。データベースを個別にダウンロードする場合は、「Databases (データベース)」フィールドから正しいデータベースを選択します。 

cPanel のデータベースのバックアップオプション

目的のダウンロードオプションを選択すると、バックアップが進行中であることを示す画面が表示されます。「Go Back (戻る)」リンクをクリックすると、利用可能なダウンロードが表示されます。

進行中の完全なバックアップを示す通知

バックアップは、小さな青色のチェックマークが付いた状態で「Backups Available for Download (ダウンロード可能なバックアップ)」ページに表示されます。クリックしてバックアップをコンピューターにダウンロードすれば、準備完了です。

利用可能なバックアップのリスト

一部のウェブホストでは cPanel へのアクセスを提供していないため、この方法を使用できない場合もあります。たとえば、マネージド WordPress ホストでは cPanel を使用しません。 

マネージド WordPress ホストを使用していて、バックアップ作成のためにサイトのファイルディレクトリへのアクセスが必要な場合は、Secure File Transfer Protocol (SFTP)Secure Shell Protocol (SSH)、またはサイトのファイルへのフォルダーベースのアクセスを付与するプラグインを使用する必要があります。マネージド WordPress ポータルには cPanel のようなファイルツリーは含まれていませんが、データベースにアクセスするための phpMyAdmin へのリンクがあります。 

FTP/SFTP を使用してファイルをバックアップする

WordPress サイトのファイルを、ファイル転送プロトコル (FTP) クライアントを使用して手動でバックアップできます。FTP クライアントはファイルをアップロード、ダウンロード、管理するためにコンピューターとサイトのサーバーを接続するプログラムです。FileZillaCyberDuckClassicFTP など、無料で利用できるさまざまな FTP クライアントがあります。Google で「無料 FTP クライアント」と検索すれば、自分に合ったクライアントを見つけることができます。 

このチュートリアルでは、FileZilla を使用します。

1. ホスティングコントロールパネルで、FTP ログイン情報を見つけます。

FTP ログインの場所はサイトによって異なる場合があるため、場所がわからない場合はホストにお問い合わせください。次の情報が必要です。

ホストアドレス: これは通常、サーバー IP アドレスまたは URL です。

ユーザー名: これは FTP ユーザー名です。FTP 接続固有のものであり、ホスティングアカウントのユーザー名とは異なります。 

パスワード: ログイン情報にアクセスしようとしたときに、新しい FTP パスワードの生成を求められることがあります。求められた場合は、このパスワードを書き留めておいてください。一部のホストでは FTP パスワードをアカウントに保存しないため、後でパスワードを取得しようとすると新しいパスワードを生成するよう求められます。ノートパソコン、デスクトップ、同僚のノートパソコンなど、FTP クライアントの複数のインストールにサイトの FTP 設定を保存している場合に困ったことになります。

ポート番号: サーバーへの接続は、FTP (保護されていない) ではなく SFTP (保護されている) 経由で行います。SFTP ポートは通常、22または2222です。アカウントのログイン情報にポート番号が記載されていない場合は、ホストのヘルプドキュメントで情報をご確認ください。

2. 前述のログイン情報を使用して FTP クライアントにログインし、「Quickconnect」をクリックします。
FileZilla の「Quickconnect」ボタン
3. バックアップの保存先フォルダーを選択する

画面左側にコンピューター上のファイルが表示されます。画面右側にウェブホストサーバー上のファイルが表示されます。バックアップの保存先とするコンピューター上のフォルダーを参照し、クリックします。左下のウィンドウにフォルダーの内容が表示されます。 

デスクトップから選択された「Backups (バックアップ)」フォルダー

必要に応じて、右クリックして新しいディレクトリを作成できます。

ドロップダウンの「ディレクトリを作成」オプション

新しいディレクトリを作成する場合は、名前を入力して 「OK」をクリックします。

ディレクトリ作成のポップアップ

Backups という名前の新しいフォルダーが、左下のウィンドウに表示されます。フォルダーをダブルクリックして開きます。

青色でハイライトされた Backups フォルダー
4. 画面右側でサイトのルートディレクトリを参照する

通常は、html または public_html です。ホストによっては名前が異なる場合がありますが、wp-adminwp-contentwp-includes のフォルダーが含まれていれば、それが正しいディレクトリです。

青色で選択されている public_html フォルダー
5. サイトのファイルをルートディレクトリからダウンロードする

サイトのルートディレクトリ内のすべてのファイルとフォルダーを選択します。 

public_html で選択されたすべてのアイテム

右クリックして「Download (ダウンロード)」を選択します。または、すべてのファイルとフォルダーを選択し、クリックして画面左側の開いているフォルダーのウィンドウにドラッグすることもできます。

ファイルリスト下の「Download」ボタン

これでファイルがローカルマシンにダウンロードされます。これらを Google Drive や Dropbox などのクラウドストレージにアップロードし、さらに外付けハードドライブに別のコピーを保存するようにしてください。

重要このプロセスでバックアップされるのはサイトのファイルのみです。データベースはバックアップされません。phpMyAdmin または SSH 経由でデータベースもバックアップする必要があります。

phpMyAdmin ロゴ

phpMyAdmin を使用して WordPress データベースのバックアップを作成する

phpMyAdmin は、MySQLMariaDB のデータベース (WordPress で使用されるデータベースの種類) の管理に使用されるオンラインソフトウェアです。コマンドラインから操作するよりもはるかに簡単にデータベースをナビゲート、管理できる GUI が用意されています。 

データベースに詳しくない場合、むやみに手を加えるのは危険です。phpMyAdmin では、極めて簡単にデータベースのバックアップをエクスポートできます。

1. cPanel またはホスティングアカウントのマネージド WordPress ポータルにログインする

cPanel を使用する場合は、「Databases」のリストに phpMyAdmin が表示されます。マネージド WordPress ホストを使用する場合は、ポータル内に phpMyAdmin へのリンクがあります。見つからない場合は、ホストに問い合わせるか、ヘルプのドキュメントを確認してください。

2. phpMyAdmin アイコンをクリックしてブラウザーで phpMyAdmin ウィンドウを開く
cPanel の phpMyAdmin アイコン
3. データベースを選択する

データベース名をまだ選択していない場合は、エクスポートするデータベースをクリックします。データベースを選択すると、含まれるすべての配列のリストが表示されます。 

phpMyAdmin で選択されたデータベース
3. 「Export (エクスポート)」タブをクリックする
phpMyAdmin でハイライトされた「Export」タブ
4. エクスポート方法と形式を選択する

「Quick (クイック)」または「Custom (カスタム)」エクスポートから選択できます。「Quick」エクスポートでは、データベース全体がエクスポートされます。エクスポートされる配列を確認し、一部を除外する場合は「Custom」のエクスポートオプションを選択します。 

配列のエクスポートオプション

「Quick」エクスポート方法を選択した場合。

カスタムエクスポートオプションが選択された状態

「Custom」エクスポートが選択され、wp_comments と wp_commentmeta の配列が除外されています。

phpMyAdmin には、データベースの出力オプションがデフォルトで「SQL」と表示されます。「テキスト」または他のオプションが選択されている場合は、「SQL」に切り替えます。

5. 「Go (進む)」をクリックする

これで完了です。phpMyAdmin がデータベースを ZIP または GZIP ファイルとしてエクスポートし、コンピューターにダウンロードしてデータベースのバックアップとして使用するようメッセージが表示されます。 

SSH ロゴ

SSH を使用してサイトのバックアップを作成する

SSH (Secure Shell または Secure Socket Shell) は、保護されていないネットワークでのコンピューターから別のコンピューターへの安全なアクセスを提供するネットワークプロトコルです。Mac OS と Linux には、SSH クライアントターミナルが含まれています。Windows 10 には SSH クライアントオプションがありますが、自動的にはインストールされず、別途ダウンロードして有効にする必要があります。他の Windows バージョンには SSH クライアントは含まれていないため、PuTTY などのサードパーティからダウンロードする必要があります。 

ほとんどの SSH クライアントには GUI がなく、テキストベースのコマンドに依存してリモートホストへの接続、アップロード、ダウンロード、削除、ファイル名の変更といった機能を実行します。SFTP とは異なり、SSH ではサイトファイルとデータベースの両方をバックアップできます。方法は以下のとおりです。

1. ホストのコントロールパネルで SSH ログイン情報を探す、または作成する

SSH ログイン情報の場所と、ログイン情報がまだない場合に生成する方法は、ホストによって異なる場合があるため、不明な場合はプロバイダーに問い合わせるか、FAQ を検索してください。

SSH と SFTP のログイン情報は同一である場合があるため、FTP 設定でご確認ください。

次の情報が必要です。

  • ホスト IP アドレス
  • ユーザー名
  • パスワード
  • ポート番号

ホストの要件によっては、SSH キーも生成する必要があります。子の例では、ホスト名、ユーザー名、パスワード、ポート番号のみを使用します。

2. SSH アプリケーションを見つけて開く

Mac OS の場合は、「アプリケーション」「ユーティリティ」「ターミナル」の順に移動します。Linux の場合は CTL + ALT + T を押します。Windows の場合はインストールした SSH クライアントを使用します。 

SSH のオープニング行
3. コマンド ssh  username@remotehost  -p 2222 を入力する

‘username’ を自身のユーザー名に、‘remotehost’ をホストの IP アドレスに、‘2222’ をホストのポートに置き換えて Enter キーを押します。 

SSH に入力したサーバー情報

サーバーに初めて接続する場合は、接続を継続するかを尋ねられます。‘yes’ と入力し、Enter キーを押します。サーバーの IP アドレスが、既知のホストのリストに永久的に追加されたという警告が表示されます。同じマシンから接続する限り、このメッセージは今後表示されません。 

ホストへの接続を継続するオプション

4. パスワードを入力して Enter キーを押す

パスワードを求められます。パスワードをコピーしてコマンドプロンプトに貼り付けます。パスワードまたは他のフィードバックは表示されません。これは通常の動作です。Enter キーを押します。

パスワード入力のプロンプト

リモートサーバーに接続されました。サイトをバックアップしましょう。

5. コマンドプロンプトに cd ~ と入力する
SSH に追加されたコマンドライン
6. tar   -zcf    backup.tar.gz    directory_name のコマンドを入力してサイトファイルのバックアップを作成する

‘directory_name’ をバックアップするディレクトリの名前に置き換えます。これは、wp-adminwp-contentwp-config の WordPress フォルダーがあるディレクトリです。サイトのルートディレクトリが ‘public_html’ の場合、コマンドは次のようになります。

tar   -zcf    backup.tar.gz    public_html

サイトのバックアップ用に SSH に入力された行

バックアップは完了しましたが、まだサーバー上にあります。これをサーバーからダウンロードし、オフサイトで安全に保管する必要があります。

7. サイトファイルのバックアップをダウンロードする

コマンドプロンプトに次を入力します。

scp -p 2222 username@remotehost:/directory_name/backup.tar.gz  directory_name

‘2222’ をお使いのポート番号に、‘username’ を自身のユーザー名に、‘remotehost’ をサーバーの IP アドレスに、‘directory_name’ をサイトファイルのあるディレクトリに、2つ目の ‘directory_name’ をバックアップのダウンロードするコンピューターのディレクトリに置き換えます。その後、Enter キーを押します。

バックアップをダウンロードするための SSH の行

ファイルがサーバーからコンピューターにダウンロードされました。

8. データベースをダウンロードする

まだ終わりではありません。データベースをダウンロードする必要があります。次の情報が必要です。

データベースのユーザー名: これは SFTP または SSH のユーザー名とは異なり、データベースにのみ割り当てられたものです。

データベース名: データベースの名前です。

パスワード: データベースのパスワードです。SFTP または SSH のパスワードとは異なります。

この情報はホスティングアカウントで見つけることができます。見つからない場合はホストに問い合わせるか、ヘルプドキュメントを参照してください。 

サイトファイルをダウンロードした後も SSH 経由でサーバーにログインしている場合は、以下のコマンドをプロンプトに入力します。

mysqldump -u USERNAME -p DATABASE > database_backup.sql

‘username’ をデータベースのユーザー名に、‘database’ をデータベース名に置き換えます。

データベースをバックアップする初期のコマンド

次に、データベースのパスワードを入力するよう求められます。パスワードを入力し、Enter キーを押します。

データベースが ‘database_backup.sql’ として現在のディレクトリにエクスポートされます。ローカルマシンにダウンロードするには、以下のコマンドを入力します。

scp -p 2222 username@remotehost:/directory_name/database_backup.sql  /directory_name

‘2222’ をお使いのポート番号に、‘username’ を自身のユーザー名に、‘remotehost’ をサーバーの IP アドレスに、‘directory_name’ をサイトファイルのあるディレクトリに、 ‘/local/dir’ をデータベースをダウンロードするコンピューターのディレクトリに置き換えます。その後、Enter キーを押します。

データベースをダウンロードするコマンド
9. サーバーからバックアップを削除する (オプション)

作成したバックアップは引き続きサーバーにあります。サーバーに置いておきたくない場合は、以下のコマンドを使用して削除できます。

サイトファイル:

rm  database_backup.sql

データベース:

rm  database_backup.sql

Jetpack のロゴ

3. プラグインをバックアップする

WordPress サイトをオンデマンドまたは予定した時刻にバックアップできるさまざまなプラグインがあります。ただし、一部のプラグインは設定が複雑であったり、バックアップを自身のサーバーに保存するため、サイトが重くなり読み込み時間が遅くなったりします。Jetpack バックアップは自動で WordPress バックアップを取ることができ、サイトの動作を遅くすることもなく、手間もかからない最適な方法です。

Jetpack バックアップには以下のような利点があります。

  • 簡単設定: Jetpack をインストールし、バックアッププランを購入するだけです。 
  • リアルタイムのバックアップ: 多くのバックアッププラグインで提供されているのは、日次バックアップのみです。ただし、サイトを定期的に変更したりオンラインストアを運営したりしている場合は、データ損失を回避するためにリアルタイムバックアップが必須です。Jetpack は大きな変更が加えられたときに毎回サイトのコピーを保存します。 
  • オフサイトのストレージ: 自身のサーバーにバックアップを保存すると、サイトの動作が遅くなってしまいます。さらに、サーバーがダウンした場合は、バックアップにアクセスすらできなくなってしまいます。または、ハッキングされるとバックアップも侵害されることになります。Jetpack はバックアップをオフサイトに安全に保管するため、サイトにアクセスできる・できないにかかわらず、いつでもアクセスできます。 
  • 簡単移行: Jetpack バックアップは移行プラグインでもあります。追加のプラグインをインストールしたり開発者を雇ったりする必要なく、サイトを別のホストに簡単に移行できます。
  • 手動ダウンロード: Jetpack ではバックアップを Jetpack のサーバーに保存しますが、バックアップをハードドライブにダウンロードして Google Drive、Dropbox、Amazon S3などのクラウドストレージプラットフォームにアップロードすることもできます。ストレージスペースがある限り、バックアップに関する多少の冗長性は問題ではありません。
  • バックアップのサイズまたは頻度に制限なし: 多くのバックアッププラグインでは、バックアップのサイズまたはサイトを保存する頻度に制限があります。Jetpack にはありません。大規模なサイトを好きな頻度で簡単にバックアップできます。
  • 高品質のカスタマーサポート: Jetpack チームは WordPress のエキスパートで構成されています。サイトとバックアップについては安心してお任せください

最適な手動バックアップ方法

手動バックアップを最も簡単に実行できるのは cPanel 経由で WordPress バックアップを作成する方法ですが、すべてのウェブホストが cPanel を使用するわけではありません。ホスト経由で cPanel にアクセスできない場合、次に比較的簡単に手動バックアップできるのは、SFTP を使用してすべてのサイトファイルをダウンロードし、phpMyAdmin 経由でデータベースをバックアップする方法です。

サイトのバックアップを最優先する

バックアップの方法、スケジュールの頻度にかかわらず、バックアップを最優先としてください。サイト運営のこの側面を先延ばしにすることで、これまでの労力と重要なデータを危険にさらさないようにしましょう。面倒だからとバックアップを先延ばしにしてしまっている方に、Jetpack バックアップがプロセスを簡単で手間なく実行できるものにします。ホストのテクニカルサポートチームにチケットを送信するよりも短い時間で、データを安全に保管します。長期的に見れば、コスト、時間、問題が起こった場合のファイル復元の手間を節約できます。

WordPress バックアップのよくある質問

WordPress サイトをバックアップすべき頻度は ?

簡潔に言うと、定期的に、です。ただし、サイトを新しいコンテンツでアップデートする頻度によって、毎月、毎週、毎日、リアルタイムでバックアップします。新しいコンテンツでアップデートすることの少ない静的サイトでは、日次バックアップで十分な場合があります。一方、動きの激しい eコマースサイトでは、お客様データまたは製品データの損失を最小限に抑えるため、リアルタイムバックアップが必要です。

WordPress バックアップの保存先は ?

バックアップはオフサイトに、少なくとも2か所、できれば3か所に保存します。バックアップを自身のサーバーに保存すると、サイトの動作速度が大幅に低下する場合があります。各バックアップはサイトのすべてのコンテンツの完全な複製であるため、日次バックアップを1か月分サーバーに保存すると、サイト30個分のスペースを消費することになります。これは良くありません。また、サーバーがダウンすると、すべてのバックアップにもアクセスできなくなります。これではそもそもバックアップを作成した意味がなくなります。

Jetpack バックアップは、バックアップをオフサイトの WordPress.com のサーバーに保存するため、サイトのアーカイブを定期的にローカルマシンにダウンロードできます。それを使用して外付けハードドライブにコピーしたり、Google Drive、Amazon S3、Dropbox などのクラウドストレージサービスにコピーをアップロードしたりできます。

ホスティング会社がバックアップを頼りにするとは限りませんが、少なくとも30日間の日次バックアッププランを選択しておくとよいでしょう。自身の注意義務だけでなく、サイトを復元できる可能性があるという安心材料になります。

WordPress サイトの手動バックアップを実行する際、すべてのファイルが確実にバックアップされるようにする方法

データベースとウェブホスト上のサイトディレクトリ全体をバックアップしておけば、必要なものはすべてバックアップしているといえます。ただし、手動バックアップでは、リソースをダウンロードできなかった場合やプロセス中に破損した場合でもエラーメッセージが表示されないことがあります。そのため、バックアップにファイルが不足している、または破損したファイルが含まれている可能性が常にあります。

サイトのすべてのファイルを手動でバックアップするときは、サイトのルートフォルダーのすべてのコンテンツをダウンロードする必要があります。 

サーバーのどのフォルダーがサイトのルートフォルダーかわからない場合、通常は html または public_html ですが、別の名前の場合もあります。ホストに問い合わせるか、ファイルディレクトリをクリックしていき、 wp-adminwp-contentwp-includes が含まれるフォルダーを探します。そのフォルダーがルートフォルダーです。 

画像や動画など、サイトのコンテンツを別のサーバーでホストしている場合は、それらのバックアップも必ず取るようにします。

バックアップが成功したことを確認する場合は、バックアップをステージングサイトにインストールし、すべてが揃っているかを確認します。揃っている場合はサイトのバックアップは正常に機能しています。

推奨されるバックアップの数

動的コンテンツが多数あるサイトの場合は、少なくとも数年分のバックアップが必要です。ほとんど静的なサイトの場合は、30~90日分あれば安心です。  

保持するバックアップの数は、いつからのデータにアクセスする必要があるか、またはいつ以降のコンテンツを保管しておくべきと考えるかによります。さらに、サイトのデータを特定の日数または年数保持するか、特定の期間後に破棄する必要があるという法的要件の対象となる場合があります。 

プラグインを使用した WordPress サイトのバックアップが手動バックアップよりも良い理由

プラグインを使用したバックアップは、より簡単で、より安全で、時間の節約になります。Jetpack などのプラグインを使用してバックアップを自動化することで、デザイン、機能、コンテンツ、またはマーケティングに注力できます。あるいは、余った時間で休憩を取ったり、散歩したりできます。 

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